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10月27日
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新芽萌え出でる 教育百年の計

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四川省大地震が発生して二年。
この間、重大被災地の同省汶川で慈済が進めてきた復興計画のうち、
倒壊した学校の再建計画がある。
慈済は四カ所の被災地で十三校の学校を再建する計画を進めており、
新校舎が続々完成している。
隅々まで心細かな設計が行き届いた新しい校舎に、
四川の人々は「巴適!(四川省の方言で豪華で雄大なという意味)」と感嘆した。
何の憂いなく廊下で戯れる生徒たち。先生も生徒も再建の精神を大切にして、
校庭や校舎の周りの環境の緑化に励み、ノースモーキングを推行した。
教育百年の計が今ここに始まる。  

今年五月十二日、四川大地震二週年の前夜、私たちは徳陽什邡市洛水鎮を再び訪問した。至るところに破壊の傷痕が残ったままで、ショベルカーが一日中大きな音をたてて土を掘っている。道路の修理、溝の構築など、公共施設の建設で村はにぎわっていた。

雨が降ると道が泥まみれになり、晴れれば地上の砂塵が空に舞い上がる。商人は倒れかかった店で、声を張り上げて物売りしている。この土地の住民の粘り強い性質を垣間見ることができる。

洛水鎮では、公共工事の進行を妨げる仮設住宅を取り壊し、その後また建て直すので、何度も移住を強いられる。いつになったらこの仮設住宅の暮らしから逃れられるかわからない。政府が建てた六階建の低価格のアパートへは貧困者や高齢者を優先に入居させた。

新しく建てられた公共のアパートや衛生所の外、村の中でひときわ目立つのが、新しく再建された学校である。四川大地震の後、慈済は長期に亙って洛水鎮に駐在し、緊急救助や食事の提供、施療を続けて来た。また、サービスセンターを設置し、地元のボランティアが訪問ケアや環境保全などに努めている。このような経緯から、慈済ボランティアと地域住民の間には絆が生まれている。

この村で慈済は三つの教育機関を再建した。洛水幼稚園と洛水小学校、そして洛水中学校の三つである。

幼稚園と小学校は三月一日に園舎、校舎が完成し、新しい学校の使用が始まった。教室、宿舎、食堂、体育館などがある。洛水中学校は敷地が六十エーカーと広く、将来増築するときのために土地を残してある。当地の人々は「巴適!」と賛嘆して、慈済の校舎を褒めている。

花の香り、学習、禁煙
春の暖かい季節に、洛水小学校の生徒たちは新しく再建された校舎に移った。強固で美しい新校舎は、生徒たちにとって心安らげる場となった。このかけがえのない学校をさらに美しく気持ちのよいものにしようと、先生と生徒が協力して草花の栽培を始めた。植樹節の時は先生たちがキンモクセイを植えた。その後政府の建設部門からたくさんの苗木をもらった。権少強校長は高学年の生徒に、家から鋤やスコップを持って来て先生たちと協力してこれらの苗を植えるよう指示した。

校舎が新しくなったことを機に、校長先生は新しい風紀を生もうと、新しい規則をつくった。それは洛水小学校を「禁煙の学園」にすることである。それで自ら率先垂範して禁煙した。先生たちにも生徒のよき手本となるようにと禁煙させることにした。喫煙は環境衛生にも悪影響を及ぼすのだ。二年前に知り合った慈済ボランティアの生活習慣と行動を見て、煙草をやめる決心をした。「煙草は百害あって一利なし」と権校長はきっぱり言う。

陽光、活気、安心
二年生のクラスを担当している黄国紅先生はヘアースタイルを変えて、以前にも増して活潑に見えた。新しい校舎に移り、先生たちはほがらかになった。プレッシャーやストレスがなくなって、気持ちが軽くなったのである。「もしまた地震がきても、学校にいれば安全です」と笑顔で言う。

以前、黄先生は洛水鎮の仮設住宅にサラリーマンの夫と住んでいた。子供は実家の母に預けて、近くの学校に通わせている。休みの日に、クラスの子供たちを自分の仮設住宅に呼んで、勉強を見てやっている。慈しみに満ちた母であり教師である。

大地震の後、洛水小学校と洛城小学校の校舎が倒壊したため、両校合わせて十二のクラスが一緒に仮校舎で授業を行っていた。新しい校舎が完成してから、八一小学校の六クラスも入れて、三校が一つに合併し、合計十八クラスとなり、生徒は七百人になった。

体育の授業が行われていた。雨天教室で体操をしている生徒、運動場でサッカーを蹴る生徒、駆け足をしている生徒など、子供たちの元気いっぱいの声が辺りに響いていた。

「新校舎で勉強するのはとても楽しい」。五年生の代子豪君は朝、先生と苗木を植え、放課後はクラスメートと学校の校庭で遊んでいる。子豪君は新校舎は太陽の光がいっぱい差し込んで明るいという。一クラス五十人もいるけれど、少しも窮屈に感じない、むしろにぎやかで楽しいと語る。



村はちょうどニンニクの収穫期で、多くの親たちが一日中田畑へ働きに出かける。子供たちが学校から帰っても昼飯を世話してくれる者がいないので、権校長先生は生徒たちを幼稚園の食堂へ連れて行き、そこでお昼をとる。とてもにぎやかである。

再建された洛水小学校は合計二十教室ある。一クラスに五十人の計算だと、将来には千人の生徒を収容できる。権校長先生は洛水鎮の再建が完成した暁には、経済が発展し、外地からここへ仕事に来る人が増えるだろうと予測している。

「こんなに立派な学校が建ったのです。宿舎も完備しており、管理人もいるので安心です。勉強の方は教師たちがしっかり監督します。きっと多くの親が子供たちを我が校へ送ってくるでしょう」と権校長は言った。でも将来生徒が急増したら、教室が不足して頭痛の種となるのではないだろうか。嬉しいことか、悩ましいことか……どちらだろう?

慈済月刊五二二期より
文・葉文鶯/訳・重安/撮影・蕭耀華

 

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