
有給ボランティア制の導入で回復した商店街
慈濟基金会はタクロバン市から有給ボランティアが六百人集い、徐々に慈濟ボランティアの呼びかけで一万五千人までに拡大した。
慈濟フィリッピン所属の蔡昇航さんはインタビューにこう答えた:
「配付金は商機を促進する好機に注入され、経済全体を底上げするでしょう。なぜならば住民それぞれが支給されたお金でこの都市で循環するようになるからです。」
タクロバン市にて有給ボランティア制を導入して六日目、見るも無残だったこの地がかつて賑わっていた市場や露店が出現するようになり、導入の成果は早くも出始めている。
蔡さんは更に、初めてこの被災地へ入った当初は全く生きる希望が感じられなく、市場も静まりかえった状況だったと振り返る。今や車も走っており、小さな露店商も出現し売買が始まっている。
ボランティアらの温まるケアと智慧で、有給ボランティア制の導入を起点に救済支援は徐々に海岸沿いの地区へ広がりつつある。海岸寄りの地区は比較的に貧困層が多く、まだ救済を今かと待ち詫びている状況が続いている。

オルモック市でも感動的エピソードがあった。11/23-24二日連続、慈濟は大型配給活動を発動、約八千五百を越す家庭へ緊急支援を施した。
祈祷の曲にあれせた歌声の中、ボランティアによる歌詞の翻訳を経て、意味を知った住民から感動の涙が溢れた。災民の一人Marjie Laurente氏は「慈濟の支援を受け、幸せです」と語る。
オルモックでの配給活動が二日目に入り、毛布のほか、寄付で集まった衣服、更に二十キロの白米などの支援物資を加え、支援金及び証厳法師からの慰問レターも含まれている。フィリッピン衆議院の妹Carmen Torres Rama氏も配給ボランティアの列に加わった。支援物資と支援金を同時に配給する慈善団体は慈濟以外に例を見ないほか、住民たちにここまで奉仕することに感動したと言う。「配給活動の列に加わってうれしいです。特に人々の顔から笑みがこぼれた時が一番うれしいです。」と語った。
夜になり、慈濟ボランティアがオルモックの現地ホテルで配給活動をしていた時、TIMA(慈濟医師団)はタクロバンの任務から戻り、ボランティアらと列を成し、慰問金を災民たちの手元へ手渡し住民一人一人にだまあって愛撫しました。
住民を抱擁しながらボランティアが「お大事に!ご幸運を!」と声をかけると住民から「ありがとう、感謝してます」の声が返って来た。
二日間に亘ったオルモックでの配給活動がようやく達成、慈濟フィリッピン所属のボランティアらは深く感じ入りも台湾から支援に駆けつけた同慈濟ボランティアらと抱擁し、甚大な協力に感謝をした。
国内外の慈濟ボランティアたちが心を一つに協力し合い、共にフィリッピンの災民の為に支援を繰り広げて来た。早く現地の生活が正常化されることを祈願したい。
訳/鄭文秀